猫喘息
咳、喘鳴または呼吸困難を症状とする猫の慢性気管支炎で、アレルギーが原因で生じると考えられています。
若齢(2〜3歳)のシャム猫に多いと言われますが、中高齢(4〜8歳)でも発症します。
症状は、発作性の咳や呼吸困難で、重症例では開口呼吸を認める事もあります。喘息の原因として、タバコの煙、花粉、ハウスダスト、香水、芳香剤または猫砂のほこりなどが挙げられます。
診断はレントゲン検査、血液検査、フィラリア検査および糞便検査などを行って、咳がその他の病気(気道内異物、胸水、気胸など)によって起こっていないか調べます。気管・気管支肺胞洗浄による検査もありますが、一般的には症状とレントゲン検査ならびにステロイドを用いた治療への反応から診断する事が多いです。
治療は、緊急時には入院が必要となりますが、その後は自宅で内服薬と吸入ステロイドなどでコントロールします。一般的に生涯治療(内服や吸入)が必要となります。