キシリトール中毒-犬と猫の病気用語集

キシリトール中毒

シュガーフリーのキャンディーガムデンタルペーストなどに含まれるキシリトールは、犬ではインシュリン濃度を高め、結果として重度の低血糖を起こす可能性があります。また、大量のキシリトールを投与した場合、一部の犬では肝毒性も報告されています。犬では体重1kgあたり0.1g以上で低血糖を、0.5g以上で肝障害を起こす可能性があります(つまり体重5kgの犬では人用キシリトール入りガムたった1粒で中毒を起こす可能性があるということです)。

症状は、嘔吐、低血糖(1時間以内に起こることが一般的)、その場合は、脱力感、ふらつき、意識障害、低血糖発作が認められます。

大量のキシリトールを食べ、まだ低血糖を起こしていなければ、催吐処置や下剤の投与が行われます。低血糖や肝障害を起こした場合、入院点滴治療が必要となります。症状が軽い場合、これらの治療で予後は良好ですが、肝障害がある場合は注意が必要です。

もしペットが誤食してしまった場合は、いつ頃、何を、どの位食べたのかを、できるだけ詳しく動物病院に伝えることが大切です。

 

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