肥満-犬と猫の病気用語集
体型に合わない体重増加や過剰な脂肪がある場合、肥満(体重過多)となります。どんな年齢の犬および猫にも発症する立派な病気です。肥満の原因として、ごはん・おやつの与えすぎ、避妊・去勢によるホルモンバランスの変化、多頭飼育(個々へのごはんの管理ができない)または運動不足などが考えられます。肥満は、糖尿病、気管虚脱、関節疾患、泌尿器疾患、皮膚疾患または心疾患のリスクが高くなるほか、麻酔や手術の際に合併症が起こりやすくなります。
体型に合った体重にもどすためには食事内容の見直しが必要ですが、まれに病的なホルモン異常から起こる体重増加(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)や、ある種の薬物(ステロイド剤、抗てんかん薬など)の投薬により食欲が増し、体重増加が起こることもあります。
「うちの子は肥満なのかしら?」「どうやって体重を減らせばいいのかわからない・・・」など、気になる事があれば、病院での生活指導や食事指導を受けることをお勧めします。*無理なダイエットは健康を害する場合もありますので、注意してください。
*ご自宅でのワンちゃん・ネコちゃんの体重の測り方*
- ワンちゃん・ネコちゃんを抱っこして体重を測定(人間+動物)
- 自分だけの体重を測定(人間)
- 1から2を差し引き、ワンちゃん・ネコちゃんの体重を算出する(人間+動物)-(人間)
・小さな動物の場合、キャリーケースに入れて体重を計り、後でケースの重さを差し引く方法もあります
*ご自宅でできるワンちゃん・ネコちゃんの体型チェック*
理想体型の特徴:
- 上から見たときにウエストにくびれがある
- 胸や背中は薄い脂肪に覆われ、骨が触れる
体重過多の特徴:
- 上から見たときにウエストのくびれが無い
- 胸や背中は厚い脂肪に覆われ、骨が触れない
低体重(痩せすぎ)の特徴:
- 上から見たときウエストのくびれが深く砂時計型
- 皮下脂肪がなく、骨が浮き出ている